22日、国際基督教大学を卒業された秋篠宮家の次女・佳子さま。ご卒業にあたり、宮内記者会の質問に文書で回答された内容が注目されている。
「姉の件に限らず、以前から私が感じていたことですが、メディア等の情報を受け止める際に、情報の信頼性や情報発信の意図などをよく考えることが大切だと思っています。今回の件を通して、情報があふれる社会において、しっかりと考えることの大切さを改めて感じています」
「情報の信頼性」「情報発信の意図」など、メディアに対して少し踏み込んだ発言をされた佳子さま。臨床心理士で明星大学准教授の藤井靖氏は「あえて具体的には言及されてこなかった、新時代の皇族の方のご発言」だとし、「メディアだけでなく、情報を受け取る側の問題性。人の脳はドーパミン神経系、いわゆる“快楽”を感じる報酬系という経路がある。人には新しい情報を知りたいという“情報欲しがり病”という部分があって、どんどん古い情報を更新したい。人のプライベートな部分や個人情報には特に興味を惹かれ、そういった人間の本能、自然の摂理といった部分で、実は我々が情報を選択するという手順を挟まないといけないということが、佳子さまのお言葉に表れているのでは」との見方を示す。
佳子さまは国際基督教大学で心理学を先攻。卒業論文は、人間の読解力をテーマにした「ワーキングメモリとMind Wanderingが読解力に及ぼす影響」について執筆された。藤井氏によれば、「ワーキングメモリ」は会話や読み書き、計算などの基本的な人の能力に関わる脳の機能。「Mind Wandering」は“心ここにあらず”の状態で、幸福度と負の相関があり、1日のうち50%はこの時間があるとされているという。
佳子さまが宮内記者会に回答された「情報の受け止め方」は、卒業論文のテーマ「読解力」を意図されていたのか。その真意は定かではないが、藤井氏は「研究の中で読解力がどのように定義されているかによるが、データを取られたということで、人が情報を判断する力はどこからきているのかを扱われた、非常に意欲的で面白い研究。専門の立場からすると、研究を続けていただきたい」と述べた。
(AbemaTV/『けやきヒルズ』より)
▶︎【映像】眞子さまと佳子さまがオーケストラをご鑑賞
▶︎【映像】佳子さまがICUご卒業、今後のご予定は?
■Pick Up
・「ABEMA NEWSチャンネル」がアジアで評価された理由
・ネットニュース界で話題「ABEMA NEWSチャンネル」番組制作の裏側