自分の「黒歴史」を誰にも分からないように処分したい。貴重なコレクションを後世に引き継ぎたい――。今、マニアの間で「オタク向け終活」が話題になっている。
マニア向けの物販を行っている「まんだらけ」では、貴重なコレクションが廃棄されたりしないよう、生前見積などのサービスを行っており、同社の山本真也氏は「若い方というよりは、人生をかけてコレクションされてきた方の死後、それらコレクションの行方を考えるきっかけにするべく始めたサービス。70年代や80年代など、一昔前の年代物が中心になっている」と、オタク向け終活サービスについて話す。
その一方、愛知県にある坂口司法書士事務所では「戦友に託す黒歴史抹消計画」なるサービスがある。自分自身が元々、オタクだったと明かす同事務所の坂口誓哉氏は「インターネットやツイッターなど、自分が死んだときにどうしようと考えた。どうしたら法的に問題なく処分することができるのか、それがスタートライン」とサービスについて説明した。同サービスを生前に契約していれば、亡くなった後、SNSアカウントや同人誌、ハードディスクなどを他人に見られる前に処分するか、友人に託すことができる。
なお、総額で14万円を要するこのサービスについて「いままでに契約を結んだ例はない」と話した坂口氏だが、過去に10件前後の問い合わせがあったこと、さらに1週間に10人弱がページを閲覧しているという事実を付け加えると「気にされている方は多い」と印象を述べた。
24日にAbemaTVで放送された『Abema的ニュースショー』では、オタクの聖地である秋葉原で聞き取り調査を実施。「黒歴史はあるか?」の問いに対して、街の若者からは「結構人に言えないような趣味がある。そういうシステムがあれば、それは是非(利用したい)。自分もそういう身なんで」という声などが聞かれる一方、「いかがわしい動画やアイドルの画像などを落としたパソコン」と黒歴史の存在を認めるも「YouTubeなどで、自分の生きてきた証を残したいという人も増えてきている。逆の考えもあると思う」という意見。さらには「自分の歴史だからそのままにしておいた方がいい」という声も聞かれた。
このサービスについてMCを務める千原ジュニアが「俺たちもな、井上。昔のネタとか……」とお笑いコンビ・ノンスタイルの井上裕介に話を振ると、「絶対イヤです」と応じた井上は「全然おもんないし、何言ってるか分からないし」と激しく同意していた。
(C)AbemaTV
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