3月27日に行われた竜王戦4組ランキング戦で、藤井聡太七段(16)が中田宏樹八段(54)に110手で勝利し、今年度の全対局を終了した。歴代単独3位となる勝率.849(44勝9敗 未放映のテレビ対局を含む)を記録した一方で、対局後には今月末で閉店する棋士御用達の「みろく庵」についても触れ「やっぱり寂しい思いはあります」と語った。
藤井七段はこの日の対局で、昼食に「肉豆腐定食」、夕食には「玉子雑炊」を注文。もうすぐ閉店する名店について「みろく庵さんで食べるのは最後の機会になるのかなと思いました。どちらもよく普段から頼んでいたメニューなので。自分がプロになってから2年少しですけど、やっぱり寂しい思いはありますね」と振り返った。
棋士の食事は、対局内容とともに棋士の個性が出ることで、ファンの間でも注目のコンテンツとなっており、連勝記録を樹立した時に巻き起こった「藤井フィーバー」の真っ最中には、藤井七段が注文した料理に、ファンが殺到するという事態も起きた。
みろく庵は、東京・千駄ヶ谷にあるそば店ながら、棋士からの注文には和風麻婆豆腐のような「じょい豆腐」、この日藤井七段が頼んだ「肉豆腐」なども名物。29連勝の記録を達成した際に注文した「豚キムチうどん」も大きな注目を集めた。今月末での閉店が発表となると、多くの棋士は将棋ファンから惜しむ声が相次いでいた。
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