「なんのために仕事しているんですか!」
「命守る約束しているでしょ!」
 この叫びは、今月12日夜に東京入国管理局前で撮影された映像の一幕。施設の中に収容されているクルド人男性が体調不良を訴え、家族らが救急車を呼んだのだ。しかし、出てきたのは空のストレッチャー。
 説明を求めて支援者らが救急隊に詰め寄るが、それでも救急車は空のまま立ち去る。「私、15歳からこっちで命かけて仕事してるよ! 税金も払ってる。ちゃんとしてる。暴力も犯罪も何もしていない! なんで俺がいまその言い方で外国人みたいな目の付け方されないとけないのか」と抗議する仲間のクルド人男性。