岐阜県にある笠松競馬場の公式ツイッターが炎上し、ネット上で話題となっている。笠松競馬場は名馬・オグリキャップを輩出した80年の歴史ある競馬場だが、その内定者と研修担当職員とのツイッター上のやり取りが事の発端だ。
「来月から笠松競馬場の職員になるので、皆様宜しくお願いいたします」という採用内定者と思われる人物からの書き込みは「半年は仮採用なので下手なことは出来ないんですが、本採用になったら、はっちゃけたいと思ってます」と徐々にエスカレート。さらに「運良く引っ掛かりましたので、色々とチャレンジしてみたいと思います」などと続けられた。
これに対して同競馬場の研修担当を名乗る人物がツイッター上で次のように反論。
「研修担当です。
あなたは私の研修で何を聞いていましたか?
ツイッターの個人アカウント上で公営競技に
携わる公務員であることを世界に発信するリスクを、
どのように考えているのですか?
4月1日に面接を行いますので回答を
準備しておいてください。(ツイートを削除しないこと)」
その後も研修担当者のツイッターへの投稿、さらに公開説教は収まらなかった。
この問題について3月31日にAbemaTVで放送された『Abema的ニュースショー』に出演した東京大学教授で歴史学者の本郷和人氏(58)は「お金の絡むことなので仕方がない」と研修担当者の対応に一定の理解を示すと「仮に私が東大の入試問題に関してツイートしたとします。その投稿に皆の注目が集まったことに対して、大学当局が『お前はクビだ』と言っても事態は収まらない。だから、その画面(ネット)上で『皆さん、この人は信用しないで下さい』とやるしかない。笠松競馬場は皆さんのお金を預かって適切に運用しなければいけないのだから」と理由を述べた。
同じくこの対応に理解を示した元日経新聞記者の鈴木涼美氏(35)は「年長者の対応として、オープンなところに書いたら、オープンなところで恥をかくということを示したこのやり方は、言っていることも間違っておらず、爽快でもある」と支持する一方、「SNSでどれだけ公私の問題を混ぜていいかは難しい。新聞記者の頃は情報漏洩に対しては厳しく、ネットはもちろん、社内イントラでなければメールも出来なかった。その点、オープンな場所で、この人が内定者であるという情報を出していいものだろうか」と異なる視点から意見を述べた。
ネット事情に詳しい文筆家の古谷経衡氏(36)は、北海道の方言で「はっちゃける」は「頑張る」という意味もあると話すと、「4月1日に尋問するから待っておけ」みたいなことを言うのは、かつての特高警察のようだと担当者の対応を批判。すると千原ジュニアは「本郷先生の言うように、事態を収束させるためにも公にしたのだろう。公開でやった方が良い事もある」と私見を述べると「俺も吉本(興業)とのギャラ交渉をツイッターでやろうかな」と何やら含みを持たせながら発言。その様子に視聴者からは「みんな見るわww」と反応が寄せられていた。
(C)AbemaTV
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