元UFC世界王者でフライ級11度の防衛記録をもつデメトリアス・ジョンソンがパンクラスの若松祐弥を2R2分40秒、フロントチョークで下し衝撃の新天地デビューを飾った。
 絶対王者の真の価値を問うONE参戦だ。複数の階級とアクの強いタレントがひしめくUFCの中で軽量級王者として、長年不動の地位を築いてきたデメトリアスは、異なる階級同士の強さを測る「パウンド・フォー・パウンド」で最強と言われ続けてきた。
 その一方で、7年無敗という圧倒的な強さから敵なしという状態からか、不幸にもUFC選手のもう一つバロメーターともいえる試合のPPV(ペーパービュー)でのセールスで苦戦するなどここ数年は不遇の日々を送っていたのも事実だ。昨年ヘンリー・セフードに判定負けでタイトルを失うと、タイトル奪還ではなく軽量級総合格闘技の新興市場であるアジアに目を向けることになり、夢の参戦が実現することになった。