来年度卒業生の就職活動が本格化するなか、就活生のためのあるサービスが登場した。
企業説明会やOB訪問、リクルートスーツの準備に資料・書籍購入など、就活は何かとお金がかかるもの。しかし、1日にスタートしたWebサービス「Cashu(キャッシュ―)」は、その就活をお金に変えられるという。
そもそも、就活にはどれだけ費用がかかるのか。サポーターズの「就活実態調査2019」によると、就活にかかった費用は全国平均が16万1312円で、関東が12万7664円、地方が18万2633円。中でも特に交通費・宿泊費が大きな負担になっているようだ。
そんななか、株式会社Zoukがスタートしたのは就活情報を現金で買い取りするサービス「Cashu」。「エントリーシート」や「選考体験記」、大学での「単位取得科目」などの情報を提供してもらい、それを査定して本人確認のうえ現金を銀行口座へ振り込む。エントリーシートなら1件あたり一律数百円をベースに、内容などによって査定価格が変動。就活生側は、大学発行のメールアドレスで無料登録するだけで利用できる。買い取り対象は今後、「人事の印象」「入社後の印象」など項目を増やしていくとしている。
この仕組みに、慶応大学特任准教授などを務めるプロデューサーの若新雄純氏は「買い取る情報は、全てではなく一部の学生のものなのではないか」と疑問を提示。Cashuによると「買い取れる金額には上限がある」「買い取らなかった場合、中身の情報は無料でもらわない」そうで、若新氏は「古本屋さんみたいに1円でも価値があると買い取ってくれるなら学生にとって有益。就活生にアクセスできる権利というのは人材市場で価値があるので、これは上手な“キャンペーン”だと思う」と指摘した。
(AbemaTV/『けやきヒルズ』より)







