将棋の羽生善治九段(48)が4月4日、棋聖戦決勝トーナメント2回戦で菅井竜也七段(26)と現在対局中だ。両者とも今年度初の対局で、勝てばベスト4進出が決まる。午後5時時点で、両社の持ち時間は残り1時間を切っており、いよいよ勝負は佳境に入った。
 昨年度の羽生九段は棋聖位、竜王位と相次いで失冠。27年ぶりの無冠となるなど試練の1年だった。年度成績では52局で29勝23敗、勝率.558に終わり、続々と出てくる若手実力者との競り合いが続いている。それでも順位戦A級では、最終戦で広瀬章人竜王(32)を下し、豊島将之二冠(28)に次ぐ2位となるなど、まだまだトップクラスで戦い続ける力を維持している。