将棋の羽生善治九段(48)が4月4日、棋聖戦決勝トーナメント2回戦で菅井竜也七段(26)に99手で敗れ、新年度初対局を白星で飾ることはできなかった。
 昨年、あと一歩で逃したタイトル100期の大記録を目指す羽生九段は、過去16期の獲得経験がある棋聖位での挑戦権獲得を目指していたが、この日の相手は前日までに3勝6敗と苦手にしていた菅井七段。終盤まで五分の勝負かと思われたが、一気に形勢が傾いた。対局終了時の残り持ち時間は羽生九段が5分、菅井七段が34分。勝った菅井七段は準決勝で、渡辺明二冠(34)と稲葉陽八段(30)の勝者と対戦する。