将棋の名人戦七番勝負第2局が4月23日、山口県萩市の「松陰神社 立志殿」で2日目を迎え、午前9時から再開した。1日目は先手の豊島将之二冠(28)が53手目を封じたところで終了していた。豊島二冠は名人戦初登場、佐藤天彦名人(31)は防衛すれば4連覇となる。
 佐藤名人の先手で行われた第1局は千日手が成立、2日目の午前から先手・後手を入れ替えての指し直しとなり、豊島二冠が快勝した。第2局は豊島二冠が序盤からどんどんと指し進め、一時は持ち時間の2時間近くの差がついたが、道中で豊島二冠が1時間20分、さらに封じ手となる53手目に53分をかける長考。結果的に、持ち時間としては佐藤名人が残り4時間53分、豊島二冠が5時間7分と、ほぼ並んだ形で2日目を迎えることになった。