ついにチャンスがやってきた。日本プロ麻雀協会の最高峰タイトル「雀王」を2連覇中の金太賢(協会)が、「RTD」の名がつく大会に初めて登場する。過去3年はリーグ戦だったが、今年からトーナメントに変更。それでもトッププロが集まるファン大注目の大会からオファーが来たのはうれしかった。ただ、用意されたスタートラインは入れ替え戦。「正直、すごく悔しいですね」と語る協会の代表選手の覚悟は、鬼気迫るものがある。
 2016年から始まったRTDリーグ。金が雀王のタイトルを獲得したのは2017年だったが「既に2018年の人選も終わった後だったので」と、出場候補に名を連ねることができなかった。「RTDに出るためにも雀王を連覇しないと、と思った面はあります」と、見事に連覇。トーナメント形式に変更されたものの、ついにオファーが来た時は「すごいうれしいんですけど…」と、本戦からではなかったことに複雑な思いも持った。