新元号・令和となって将棋界の初公式戦となる王位戦挑戦者決定リーグ戦・紅組で、木村一基九段(45)と菅井竜也七段(27)が、5月1日の午前10時から対局中だ。木村九段は昭和48年(1973年)生まれ、菅井七段は平成4年(1992年)生まれ。3つの元号が交錯する対局となっている。
本局は、6人によるリーグ戦で2連勝同士による直接対決。リーグ戦の消化具合にはばらつきが出ており、3局を終えて佐々木大地五段(23)が2勝1敗。本局で勝利した方が、3勝0敗で単独首位に立つ。菅井七段は前期、豊島将之王位(棋聖=28)にタイトルを奪われただけに、1期での復冠に向けて、より大事な一局となる。3月下旬に、同じ顔合わせの対局(棋聖戦決勝トーナメント)があり、この時は菅井七段が98手で勝利している。