将棋の名人戦七番勝負第3局が5月7日、午前9時から岡山県倉敷市「倉敷市芸文館」で始まった。4連覇を目指す佐藤天彦名人(31)と、初挑戦の豊島将之二冠(29)の対戦は、現在2勝0敗で豊島二冠がリードしている。対局は午後0時30分から1時間の昼食休憩を終え、1時30分から再開した。
七番勝負の折り返し前となる第3局だが、豊島二冠が一気に3連勝となると、過去76回のシリーズにおいて、そこから4連敗を喫した棋士は1人もいない。全タイトル戦でも「3連勝から4連敗」というケースは非常に珍しいため、初の名人位に圧倒的な優位に立つことになる。佐藤名人からすれば、対戦成績で6連敗中と苦手にしているとはいえ、ここは1勝をもぎ取って踏ん張りたいところだ。