将棋の名人戦七番勝負第3局が5月7日に岡山県倉敷市「倉敷市芸文館」で行われ、午前9時から始まった対局は、午後6時30分に挑戦者の豊島将之二冠(29)が66手目を封じて1日目を終了した。明日8日の午前9時に封じ手が開かれ、佐藤天彦名人(31)の手番で再開する。5月1日に新元号・令和となり、封じ手は令和初。
今回のシリーズは第1局、第2局ともに豊島二冠が快勝。名人戦初挑戦で一気に主導権を握った。3連勝となれば、名人戦七番勝負では逆転された例がないだけに、平成生まれ初の名人が、新元号・令和での誕生に大きく近づくことになる。4連覇を目指す佐藤名人としては、対豊島戦で6連敗を喫していることもあり、なんとか本局で流れを変えたいところだ。封じ手の段階で、両者の残り持ち時間は、佐藤名人が4時間36分、豊島二冠が5時間31分。