ゴールデンウィークに多くの人でにぎわった築地場外市場と豊洲市場。しかし今、お寿司をはじめとした和食に欠かせない魚をめぐる状況は転換点を迎えており、マグロやイカやエビが食べられなくなる日が来るかもしれないというのだ。
 背景には、食糧難のため国を挙げて漁業に力を入れた時代から、"資源を守る"という観点からの規制はほとんどされてこなかったという事情がある。そのため漁獲量は1984年の1282万トンをピークに低下、ようやく重い腰を上げた政府は去年12月、70年ぶりに漁業法を改正し、厳しい漁獲制限を設けることにした。