また今年もファンを魅了する打牌が見られる。日本プロ麻雀協会の最高峰タイトル・雀王に4期輝いた鈴木達也の異名は「卓上のファンタジスタ」。過去3回のRTDリーグでは、最終的な順位こそ優勝、入賞といった結果は出ていないが、ファンの記憶に残る一局、一打を繰り出し続けている。「また記憶に残る麻雀をしたいと思っています」。大会形式がトーナメントに変更となった「RTDトーナメント」でも、その思いは変わらない。
 雀王4期は、Mリーグ・赤坂ドリブンズで活躍する同じ鈴木性の鈴木たろうと同じく最多タイ。一時期は完全にこの2人が、協会の2本柱というべき存在になっていた。昨年秋に始まったMリーグも、もう数年発足の時期が早ければ、鈴木達也も当然ドラフト上位指名の有力候補に挙がっていたことだろう。今回のRTDトーナメントには、雀王連覇中の金太賢が、入れ替え戦から本戦出場を勝ち取った。別グループには入ったが、先輩雀王としては、後輩からの突き上げは刺激にもなるところだろう。