174センチ・115キロ。大相撲の幕内力士の平均体重が160キロを超える時代で、小兵力士・石浦(宮城野)が、体調を万全にして令和“初場所”となる夏場所(5月12日から 東京・両国国技館)に臨む。先場所、初日から4連勝を飾ったものの、終わってみれば6勝9敗で負け越し。ぎりぎりで幕内に踏みとどまったが、実は「胃腸炎で8キロ痩せちゃったんです…」と、不振の原因を明かした。同じ部屋で99キロの小兵・炎鵬も新入幕を果たしただけに、小兵コンビで夏場所を賑わす。
場所前から順調に稽古を積み重ねていた3月の大阪場所。出だしの4連勝で好調石浦という評価もあった中、九日目に6勝目を挙げてからまさかの6連敗。原因は胃腸炎だった。「十日目になっちゃって…。力が入らなくなっちゃって、体調管理の難しさ、大事さを勉強しました」と悔やんだ。「お腹が痛くて集中できなくて…。2日ぐらいしてよくなって、その時に3キロぐらい痩せていたから、ちょっと焦ってまたメシをたくさん食ったら、また悪くなって」。小兵ゆえか、大型力士以上に体重には敏感にもなるのかもしれない。落ちた体重を必死に取り戻そうとしたことが裏目に出た。「自分の中では15日間取り切れたっていうイメージはないですね」と、場所前の状態がよかっただけに、なんとも歯がゆい思いをした。
5月1日に元号が令和に変わり、気持ちを新たにした。相撲の面でも前に出る相撲を研究してきたが、さらに先の課題を見つけている。「前に出てからまわしを取る相撲を心掛けています。自分の形にならないと、なかなか勝たせてもらえないので」と、小兵ながら正攻法で取り続ける石浦らしい課題だ。形も十分、体調も十分。それが幕内で勝ち越すための条件。先場所痛感したことを夏場所にいかせれば、幕尻からの脱出もきっとできる。
(C)AbemaTV
▶5/12(日)17:20~ 【クライマックス】大相撲LIVE 夏場所(幕内)1日目[初日]
▶5/12(日)19:00~ AbemaTV大相撲ダイジェスト 1日目[初日]