「RTDトーナメント2019」グループA 1・2回戦(全4戦)が5月12日に放送され、朝倉ゆかり(協会)が4着、3着で▲79.8、トータル4位のポジションで後半2戦に臨むことになった。
RTDオーガナイザー・藤田晋氏(サイバーエージェント代表取締役社長)からの推薦枠でRTD初参戦となった朝倉は、日本プロ麻雀協会の女流最高峰タイトル「女流雀王」を4度制覇(第7、8、15、16期)。さらには男女混合の競技麻雀でG1級のタイトル「第13回オータムチャンピオンシップ」と「第12期RMUクラウン」も制覇した女流プロの中でもトップクラスの実力者だ。
“満貫セレナーデ”と称される自身の麻雀スタイルに関しては「勝負どころとのバランスを取りながら、あまり鳴かない門前型。ちょっと多井さん(多井隆晴・RMU)と似ているかもしれない」と自己分析する。
1回戦では「私らしく負け、猿川さんらしく勝ってたなという印象」と我慢が続く展開にラス発進となったが、柔和な表情を崩さず、新たな気持ちで2戦目に臨んだ。
朝倉は東2局4巡目、6・9索待ちで先制リーチをかけたが、猿川にアタリ牌を止められた上、ハイテイで9索をツモられた。「逆に嬉しくなっちゃうというか、変態チックなんですけど(猿川さん)強いなぁって。ちょっと不謹慎かもしれないんですけど」と純粋に真剣勝負が出来る環境を喜び、感謝した。
3戦目以降は「意地でも1回はトップが欲しい」と澄んだ瞳に力を込め「もし(トップが)ダメだった時のトップは誰がいいのか。小林剛さんがトップという選択肢だけはない」と着順を意識しながら戦うことを宣言。
満貫セレナーデ、朝倉ゆかりが卓上で門前高打点を奏でた時、結果はおのずとついてくる。【福山純生(雀聖アワー)】
【グループA 2回戦終了時点での成績】
1位 猿川真寿(連盟) +101.8(2/4)
2位 鈴木達也(協会) +39.1(2/4)
3位 小林剛(麻将連合) ▲61.1(2/4)
4位 朝倉ゆかり(協会) ▲79.8(2/4)
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆RTDトーナメント2019 2016年から3年に渡り行われてきた「RTDリーグ」から、トーナメント方式に変更。昨年行われた「RTDリーグ2018」の予選リーグ(WHITE・BLACK)の上位各6人、推薦枠として2人の計14人に加え、予選リーグ7位の2人と新規参戦2人の4人による入れ替え戦(サバイバルマッチ)から上位2人が本戦に進み、計16人で行われる。16人はA~Dの4グループに分かれ、半荘4回戦で対戦。トータル2位が準々決勝A(上位3人が準決勝進出)、同3位が準々決勝B(上位1人が準決勝進出)へ、同1位は準決勝(上位4人が決勝進出)に進む。主なルールは一発・裏ドラ・赤(各種1枚)あり、全自動卓による自動配牌のMリーグルール。
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