将棋の名人戦七番勝負第4局が5月17日、福岡県飯塚市の「麻生大浦荘」で再開した。前日16日に佐藤天彦名人(31)が封じた74手目が指され、初の名人位を目指す豊島将之二冠(29)の手番から2日目が始まった。
同シリーズは第1局に千日手も成立する中、豊島二冠が開幕から3連勝。一気に自身初挑戦の名人位に王手をかけた。豊島二冠が奪取すれば、平成生まれの棋士としては初の名人で、さらに現在保持している王位、棋聖と合わせての三冠保持は、渡辺明二冠(35)が達成して以来、史上9人目の快挙となる。
過去76期行われた名人戦七番勝負において、開幕3連勝した棋士は、いずれもタイトルを手にしている。他のタイトル戦における七番勝負では、3連敗した棋士が4連勝したことは2例あり、佐藤名人としては3例目の大逆転劇にかける。
過去の2人の対戦成績は豊島二冠が14勝6敗と大きくリードし、現在は7連勝中。名人戦七番勝負の持ち時間は各9時間の2日制で、先手は豊島二冠。AbemaTVではこの対局を終了まで生放送する。
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