「RTDトーナメント2019」グループA 3・4回戦(全4戦)が5月19日に放送され、猿川真寿(連盟)が初戦から数えて1着1回、2着3回と全連対し、トータル2位でクオーターファイナルA(準々決勝)進出を決めた。
2戦を終え、トータル1位だった猿川は3回戦で苦しんだ。3回戦南4局の時点では、1万1400点持ちのラス目という劣勢下だったが「一発裏条件で、一発でたまたまツモれた」とリーチ・一発・ツモ・平和・ドラ1で8000点をアガって2着目に浮上。このアガリで、3戦目トップでトータル首位に躍り出た鈴木とのポイント差6.7とピタリ追走し「最終戦は達也さんとの着順勝負」とトップ通過対決に持ち込んだ。
最終戦は開局からヒートアップし、両者一歩も譲らぬ攻防。猿川はオーラスで裸単騎も厭わず鈴木を追い詰めたが、最終的には2着となり、トータル2位通過となった。
解説の鈴木たろう(協会)も「猿川のアガリに貪欲な攻める姿勢だったり、テンパイを取りにいく姿勢が光っていた」と絶賛。
実は猿川はグループAに臨むにあたって原点回帰していた。「過去の自分の放送対局を見ていた時に、今は全然行かなくなっているなって思っちゃって」と元来の深く鋭く踏み込む攻撃スタイルに戻していた。「打ちたい麻雀というと変ですけど、打とうとしていた麻雀は打てた」と納得の2位通過。RTD参戦3年目の3度目の正直に向け、視界良好だ。【福山純生(雀聖アワー)】
【グループA 4回戦結果】
1位 鈴木達也(協会) 4万3000点 +63.0
2位 猿川真寿(連盟) 2万7500点 +7.5
3位 朝倉ゆかり(協会) 1万6600点 ▲23.4
4位 小林剛(麻将連合) 1万2900点 ▲47.1
【グループA 最終成績】
1位 鈴木達也(協会) +170.9(4/4)/準決勝A進出
2位 猿川真寿(連盟) +108.7(4/4)/準々決勝A進出
3位 朝倉ゆかり(協会) ▲126.2(4/4)/準々決勝B進出
4位 小林剛(麻将連合) ▲153.4(4/4)/敗退
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆RTDトーナメント2019 2016年から3年に渡り行われてきた「RTDリーグ」から、トーナメント方式に変更。昨年行われた「RTDリーグ2018」の予選リーグ(WHITE・BLACK)の上位各6人、推薦枠として2人の計14人に加え、予選リーグ7位の2人と新規参戦2人の4人による入れ替え戦(サバイバルマッチ)から上位2人が本戦に進み、計16人で行われる。16人はA~Dの4グループに分かれ、半荘4回戦で対戦。トータル2位が準々決勝A(上位3人が準決勝進出)、同3位が準々決勝B(上位1人が準決勝進出)へ、同1位は準決勝(上位4人が決勝進出)に進む。主なルールは一発・裏ドラ・赤(各種1枚)あり、全自動卓による自動配牌のMリーグルール。
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