「RTDトーナメント2019」グループA 3・4回戦(全4戦)が5月19日に放送され、RTDリーグ2018王者・小林剛(麻将連合)が、グループAで敗退した。
トータル4位で最終戦を迎えた小林は「朝倉さんより100点でも上に行っていれば勝ち(3位通過)というわかりやすい勝負。2番手までは13万点差のトップラス条件なんで、基本的には気にせずやります」とトータル3位の朝倉ゆかり(協会)だけを意識して対局に臨んだ。
開局から得意のゲーム回しで優位に進めていたのだが「南4局2本場だけやっちゃいましたかね」と鈴木達也(協会)に7700点(+600点、供託2000点)を放銃したことを悔やんだ。この放銃でラス目だった朝倉に5200点差と射程圏内に捉えられ、南4局3本場で朝倉が満貫をアガったことで、小林はラスに沈んだ。
全4戦2着1回、4着3回。「いやあ、負けましたね」と普段通り顔色を変えることもなく「4回戦通して、いくつか微妙な選択があって、その結果がこうなったのかな」と敗戦を受け入れた。そして「ひょっとするとオリが早すぎた場面があったかもしれないですね」と振り返り「前回優勝者がまた負けてしまって、残念というか申し訳ない」と頭を下げた。
サバイバルマッチで敗れたRTDリーグ2016王者・多井隆晴(RMU)、RTDリーグ2017王者・平賀聡彦(最高位戦)についで“麻雀サイボーグ”と称されたRTDリーグ2018王者もまさかの誤作動。
これで歴代王者が全員いなくなり、RTDトーナメント2019は群雄割拠となった。【福山純生(雀聖アワー)】
【グループA 4回戦結果】
1位 鈴木達也(協会) 4万3000点 +63.0
2位 猿川真寿(連盟) 2万7500点 +7.5
3位 朝倉ゆかり(協会) 1万6600点 ▲23.4
4位 小林剛(麻将連合) 1万2900点 ▲47.1
【グループA 最終成績】
1位 鈴木達也(協会) +170.9(4/4)/準決勝A進出
2位 猿川真寿(連盟) +108.7(4/4)/準々決勝A進出
3位 朝倉ゆかり(協会) ▲126.2(4/4)/準々決勝B進出
4位 小林剛(麻将連合) ▲153.4(4/4)/敗退
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆RTDトーナメント2019 2016年から3年に渡り行われてきた「RTDリーグ」から、トーナメント方式に変更。昨年行われた「RTDリーグ2018」の予選リーグ(WHITE・BLACK)の上位各6人、推薦枠として2人の計14人に加え、予選リーグ7位の2人と新規参戦2人の4人による入れ替え戦(サバイバルマッチ)から上位2人が本戦に進み、計16人で行われる。16人はA~Dの4グループに分かれ、半荘4回戦で対戦。トータル2位が準々決勝A(上位3人が準決勝進出)、同3位が準々決勝B(上位1人が準決勝進出)へ、同1位は準決勝(上位4人が決勝進出)に進む。主なルールは一発・裏ドラ・赤(各種1枚)あり、全自動卓による自動配牌のMリーグルール。
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