将棋の羽生善治九段(48)が5月20日、王座戦挑戦者決定トーナメント1回戦で、近藤誠也六段(22)に102手で勝利し、2回戦に進出した。この勝利により、羽生九段の通算成績が、2024局で1432勝590敗2持将棋、勝率0.708(未公開の対局を含む)に。大山康晴十五世名人が持つ最多記録、1433勝にあと1勝と迫った。
 羽生九段は1985年12月18日、四段昇段を果たして史上3人目の中学生棋士としてプロ入り。数々の最年少、最多記録を更新し、当時7つだったタイトルを独占する「七冠独占」さらに、永世称号の資格を得る「永世七冠」も達成している。この日の対局は、過去24期の経験がある王座への挑戦権をかけたトーナメント。勝利したことで、2回戦では藤井聡太七段(16)と佐々木大地五段(23)の勝者と対戦することも決まった。