新元号・令和になったばかりの5月1日、いきなり「千駄ヶ谷の受け師」が長く“令和史”に残るような大熱戦を繰り広げた。粘り強い受けが特徴の木村一基九段(45)が、菅井竜也七段(27)と王位戦挑戦者決定リーグ戦で繰り広げた激闘、実に317手。200手を超えればかなりの長手数と言われる中で、お互いに入玉し、持将棋寸前の勝負になったが、これを制したのは木村九段だった。どんな攻撃も受けつぶす。ベテランはまだまだ健在だ。