将棋の羽生善治九段(48)が5月23日、王位戦挑戦者決定リーグ白組の最終5回戦で、谷川浩司九段(57)に94手で勝利した。この勝利によって羽生九段は通算勝利数が、大山康晴十五世名人が持つ1433勝と並び、史上1位タイとなった。次回の対局は5月30日、竜王戦1組出場者決定戦で、相手は木村一基九段(45)。
 羽生九段は1985年12月18日に四段昇段し、史上3人目の中学生棋士としてプロデビュー。以降、圧倒的な速度で白星を積み重ね、タイトルの「七冠独占」、さらに「永世七冠」などの大記録を達成。1433勝の達成は、大山十五世名人が2215局を要したのに対し、羽生九段は2025局と190局も早かった。本局を終えての通算成績は、2025局で1433勝590敗2持将棋、勝率は.708。