持ち時間5分、1手につき5秒が加算される超早指し戦「第2回AbemaTVトーナメント」の予選Cブロックの一位決定トーナメント1回戦(三番勝負)が5月26日に放送され、木村一基九段(45)が増田康宏六段(21)に2-0のストレートで勝利し、八代弥七段(25)との一位決定戦に進出した。
 これがベテランの味というものか。将来を嘱望される若手棋士に本来の力を発揮させないまま、勝ち切った。木村九段は1局目から持ち味全開。敗勢の状況からも粘りを見せると、増田六段を幻惑。その増田六段に対局後「内容、酷すぎましたね。ちょっと頭が働いてなかったです、全然」と語らせるほど、独特なプレッシャーで力を封じ込めた。