(決勝の高尾戦。竹下は打撃をはじめあらゆる局面で高い攻撃力を発揮)
DDT恒例のシングルトーナメント「KING OF DDT」は、大本命と言える竹下幸之介の優勝で幕を閉じた。
竹下は高校時代にプロレスデビューし、現在23歳。団体の頂点であるKO-D無差別級王座を過去3度、獲得したDDT新時代のエースだ。2度目の“竹下政権”は歴代最長、最多防衛記録も持っている。
今年2月の両国国技館大会で3度目の戴冠を果たしながら、わずか2ヶ月後、4月のニューヨーク大会で佐々木大輔にベルトを奪われた竹下。今回のトーナメントは「最低でも優勝。格の違いを見せつける」というテーマを掲げていた。実際、竹下は上野勇希との1回戦、吉村直巳との2回戦で圧倒的な力量を見せた。竹下vs吉村は吉村にとってベストバウトの一つとなる熱戦だったが、パワー合戦で真っ向から張り合った竹下がポテンシャルを引き出した面もある。