将棋の羽生善治九段(48)が5月30日、竜王戦1組出場者決定戦で、木村一基九段(45)と午前10時から対局中だ。羽生九段はこの対局に勝利すれば、通算1434勝となり歴代単独1位となる。
羽生九段は23日、谷川浩司九段(57)との対局を制して、通算成績を1433勝590敗2持将棋(引き分け)に。通算勝利数で故・大山康晴十五世名人と並び、歴代最多タイとなった。1985年12月に、史上3人目の中学生棋士としてデビュー以来、33年半ほどでタイトル99期、一般棋戦優勝45回という歴代最多記録を樹立。1995年には史上初のタイトル七冠独占、さらに2017年には永世七冠という偉業を達成した。
大記録達成がかかった一局の対戦相手、木村九段は「千駄ヶ谷の受け師」の異名を持ち、堅い守りからの反撃が持ち味のベテラン棋士。過去47回の対戦があり、羽生九段が32勝15敗とリードしているが、約1年前に行われた直近の対局では、木村九段が勝っている。
持ち時間は各5時間で、振り駒の結果、先手は木村九段。戦型は横歩取りで始まったが、展開はスローペースで進んでいる。午後6時から40分の夕食休憩を終えて夜戦に突入したが、本格的な戦いはこれからで、終局は夜遅くになる見込みだ。AbemaTVではこの対局を終了まで生放送する。
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