将棋の棋聖戦五番勝負第1局が6月4日、兵庫県洲本市の「ホテルニューアワジ」で行われ、名人位・王位も保持する豊島将之棋聖(29)が、挑戦者の渡辺明二冠(35)を大熱戦の末、168手で下し、初防衛に向けて好スタートを切った。
 公式戦7連勝中の豊島棋聖、同じく10連勝中の渡辺二冠と、絶好調の両者による対局は、最終盤までもつれると、一手ごとに形勢が変わる大熱戦。最後は、昨年度、初タイトルを獲得してから一気に三冠保持者にもなった豊島棋聖が振り切った。