「RTDトーナメント2019」グループC 1回戦(全4回戦)が6月9日に放送され、RTD初出場の藤崎智(連盟)がトップを取り、初陣を飾った。
対局者は起家から佐々木寿人(連盟)、藤崎智(連盟)、鈴木たろう(協会)、松本吉弘(協会)。日本プロ麻雀連盟の最高峰タイトル「鳳凰位」をはじめ、数々のタイトルを取ってきたベテラン藤崎のモットーは「小さく勝って大きく負けない」。対戦相手3人に関しては「Mリーグで大活躍して来た人たちなんで、なかなか受け切れるものではない」と対局前から厳しい戦いになると予測していた。
“麻雀忍者”とも言われる藤崎の打ち筋は「読みが非常に深い選手。守備型なんですけど、鋭い攻撃を兼ね備えた守備型」と解説の瀬戸熊直樹(連盟)が評するように「受け」を中心とするため、基本ヤミテンに構え、仕掛けは少ないのが特徴だ。
開局早々、満貫放銃やツモられたり等で、藤崎の持ち点は8500点となった。しかし東4局、リーチ・七対子・赤・ドラ2で1万2000点をアガって2着目に浮上すると、南1局1本場、リーチ・平和・赤で3900点(+300点)、南3局でリーチ・ツモ・北・赤・ドラ2で1万2000点(+供託1000点)と、リーチをことごとく成就させた。
トップ目だった佐々木と2800点差の2着目で迎えた南4局。ここぞとばかりにヤミテンに構え、タンヤオ・平和・赤で3900点を加点し、まくりトップで初陣を飾った。
初戦ではリーチを連発した藤崎は「先攻出来ず、最初点棒が無いところからのスタートだったので、自分らしくはなかったかもしれないんですけど、麻雀自体はツイていた」と初勝利に頬をほころばせた。
残すは3戦。「あと3回でワントップ目指していければいい」と目標を掲げ「ご覧になってくださっている皆さんにとっては、おそらく僕が4人の中では一番弱いと思うんですけど、一番強い人間が勝つんじゃないというところをお見せしたい」とはにかんだ。
RTDでは最年長出場となるため「おじさん代表として責任重大」と語っていただけに、早くも初戦でその責務を果たした格好となった。【福山純生(雀聖アワー)】
【グループC・1回戦結果】
1位 藤崎智(連盟)3万4100点 +54.1
2位 佐々木寿人(連盟)3万3000点 +13.0
3位 松本吉弘(協会)2万7500点 ▲12.5
4位 鈴木たろう(協会)5400点 ▲54.6
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆RTDトーナメント2019 2016年から3年に渡り行われてきた「RTDリーグ」から、トーナメント方式に変更。昨年行われた「RTDリーグ2018」の予選リーグ(WHITE・BLACK)の上位各6人、推薦枠として2人の計14人に加え、予選リーグ7位の2人と新規参戦2人の4人による入れ替え戦(サバイバルマッチ)から上位2人が本戦に進み、計16人で行われる。16人はA~Dの4グループに分かれ、半荘4回戦で対戦。トータル2位が準々決勝A(上位3人が準決勝進出)、同3位が準々決勝B(上位1人が準決勝進出)へ、同1位は準決勝(上位4人が決勝進出)に進む。主なルールは一発・裏ドラ・赤(各種1枚)あり、全自動卓による自動配牌のMリーグルール。
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