女子小中学生の写真を展示する「声かけ写真展」が“3年ぶりに復活か”と物議を醸している。
「声かけ写真展」は“街角で遊ぶ少女”をテーマに、中年男性が小中学生に声をかけて撮影した写真を展示・販売するもの。2016年5月、東京・世田谷区で第1回が開催されたが、少女の写真には水着やブルマ姿、中には下着が見えるものもあったといい、「児童ポルノを助長する」と批判が殺到。さらに、少女本人の撮影許可を得ているが、保護者の承諾は得ていないことが問題視された。
そんななか、主催者が第2回の開催に向けクラウドファンディングを実施中。子どもに承諾を得て撮影した未発表の写真を展示するといい、保護者からの承諾を得なくてもよいとの見解。撮影者及び被写体に対する不利益が発生した場合の責任は応募者が負うという(現在、これらの文言は削除)。これに対し、開催中止を求めて1万4000人以上(10日午前10時時点)の署名が集まっている。
同展について主催者側は「本展に対し『児童ポルノが展示されている』『性的搾取である』などとする書き込み・報道・陳情等が観測されています。これらはすべて事実無根です。炎上演出でもありません」「本展の取り上げる写真はもとより法に抵触するものではなく、お子様からお年寄りまで年齢を問わず鑑賞していただける内容と自負しております」としている。
では、「声かけ写真展」が児童ポルノを助長する可能性はあるのか。児童ポルノ禁止法に詳しい大本康志弁護士に聞いてみたところ「個人的な趣味を超えて公表することは助長につながる」とのことで、「水着姿・ブルマ姿が一律にダメなわけではない。法に触れるかどうかのポイントは“性の対象”と見ているかどうか」だという。
また、親の承諾を取っていない点については、「法律上ただちに問題となることはない。ただ、本人の許可を取ったとしても後に親が取り消すことができる」との見方を示した。
なお、臨床心理士で明星大学准教授の藤井靖氏は「僕たちが子どもにアンケート調査なんかを行う時も、保護者の同意を必ず得るということが国の指針で決まっている。倫理的によくないことを、子どもの見本であるべき大人がやるべきではない」と指摘。同展が児童ポルノを助長する可能性については「小児に対する性愛は、その吐き出し口がないと助長するんじゃないかという話もあるが、僕は逆だと思う。こういう場があることによってエスカレートすると考えた方がいいと思う」との考えを示した。
(AbemaTV/『けやきヒルズ』より)
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