「RTDトーナメント2019」グループC 3・4回戦(全4回戦)が6月16日に放送され、佐々木寿人(連盟)が1着1回、2着3回と全連対を決め、1位通過でセミファイナル(準決勝)進出を決めた。
佐々木は全4戦にわたって、ポイントを持つ有利な立場をキープしながらも「攻撃は最大の防御なり」を貫いた。「戦って勝てたので、自分的には満足」と振り返り「まるでトーナメント戦とは思えない麻雀でしたけどね」と笑った。
そんな闘将、佐々木が会心の一撃として挙げたのは、第4戦、南4局の親番でアガったリーチ・ツモ・赤・ドラ2。「最近、Mリーグとかでも低迷期が続いていたんですよね。昔の麻雀にちょっと戻ったようなところもあって、内容的にはよかった」と2着目だった藤崎を一気に交わし、1万2000点を加点したアガリだった。
このアガリで藤崎が跳満ツモでもトータル首位には届かない点差に広げられたため、続く1本場では手組みせず、終局に向かった。にもかかかわらず、国士無双をテンパイするおまけもついたが、流局時に手牌を静かに伏せ、2着フィニッシュでグループCトップ通過を確定させた。
解説の白鳥翔(連盟)も「決めるべきところできっちり決めに行く。脱落を恐れずに攻めた結果の1位通過だったので、寿ちゃんらしい麻雀だった」とあらゆる局面で怯まない佐々木に改めて脱帽した。
「毎回いいところまでは行きながら、優勝は1回も無いんですよね。RTDリーグ戦で決勝2回は行ったんですけど。今回は決勝戦に残ってしっかり優勝できるように頑張ります」と目標はただひとつだ。【福山純生(雀聖アワー)】
【グループC 4回戦結果】
1位 松本吉弘(協会)5万3200点 +73.2
2位 佐々木寿人(連盟)3万5900点 +15.9
3位 藤崎智(連盟)2万400点 ▲19.6
4位 鈴木たろう(協会)-9500点 ▲69.5
【グループC 4回戦終了時点の成績】
1位 佐々木寿人(連盟) +104.4(4/4)
2位 藤崎智(連盟) +43.8(4/4)
3位 松本吉弘(協会) +12.2(4/4)
4位 鈴木たろう(協会) ▲160.4(4/4)
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆RTDトーナメント2019 2016年から3年に渡り行われてきた「RTDリーグ」から、トーナメント方式に変更。昨年行われた「RTDリーグ2018」の予選リーグ(WHITE・BLACK)の上位各6人、推薦枠として2人の計14人に加え、予選リーグ7位の2人と新規参戦2人の4人による入れ替え戦(サバイバルマッチ)から上位2人が本戦に進み、計16人で行われる。16人はA~Dの4グループに分かれ、半荘4回戦で対戦。トータル2位が準々決勝A(上位3人が準決勝進出)、同3位が準々決勝B(上位1人が準決勝進出)へ、同1位は準決勝(上位4人が決勝進出)に進む。主なルールは一発・裏ドラ・赤(各種1枚)あり、全自動卓による自動配牌のMリーグルール。
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