6月15日に中国・上海で開催されたONE Championship「ONE: LEGENDARY QUEST」に参戦した秋山成勲の4年ぶりの復帰戦は、3ラウンド判定でマレーシアの新鋭アギラン・タニに3-0で判定負けという結果に終わった。勝負に負けはしたが、43歳での新たな挑戦は、一人の格闘家の生き様を見せつける真っ直ぐなものだった。
キャリア晩年でのアジア屈指のリーグ「ONE」への電撃参戦は、常識で考えると「無謀」という意見の方が多かったかもしれない。実質UFCでのラストマッチから4年、格闘技に関わってきたとはいえ、ブランクからいきなりONEのセミファイナルで、しかも相手は活きのいい23歳のストライカーだ。この対戦に向けて、秋山は妥協なくタイの名門タイガージムの門を叩き肉体を作り込んできた。