将棋の藤井聡太七段(16)が6月18日、順位戦C級1組1回戦で村田顕弘六段(32)を118手で下し、今期の初戦を白星で飾った。昨期はあと一歩のところで昇級を逃したが、同組2期目の挑戦で、まずは順調なスタートを切った。
昨年度、9勝1敗の好成績ながら昇級を逃した藤井七段は、相掛かりの出だしから、飛車を大きく展開する指し回しで村田玉を攻め立て、終盤でもしっかりと寄せ切った。今期初戦の勝利に「序盤から選択肢の広い将棋でした。最後は際どくなってしまいましたが、なんとか逃げ切れました。昇級を目指して戦っていきたいですが、一局一局を大事に指していきたい」とコメントした。
名人の最年少獲得記録は谷川浩司九段(57)が持つ21歳2カ月。来月17歳を迎える藤井七段が、この記録を破るためには今期を含めて3期連続で昇級を果たしA級に到達、さらにA級1期目で挑戦権を得て、奪取する必要がある。次回の2回戦では堀口一史座七段(44)と対戦。今期のC級1組は36人が参加し、全員が10局指した上で、上位2人が昇級する(全勝の場合は3人以上でも全員が昇級)。
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