「RTDトーナメント2019」グループD 1・2回戦(全4回戦)が6月23日に放送され、白鳥翔(連盟)が1回戦、2戦目と連続でラスを引き、トータル4位で後半2戦を戦うことになった。

 1回戦では東3局の親番でリーチを放つも、石橋の小四喜(ショースーシー)を親かぶりした。「腰が重い打ち手、例えば瀬戸熊さんだったら、小四喜かなと思うんですけど、(石橋さんは)いつも仕掛けているんで、ホンイツぐらいかな。遠いホンイツもあるな」と役満は想定外だった。

 2回戦目も苦しい展開となり、2戦連続4着となった。「無謀なのか、勇気なのか。他のふたり(瀬戸熊と仲田)に抜けられてしまうと、2位以内に入る確率がぐっと下がってしまうので、僕が4着ならば、石橋さんがトップでいいと思っていた」と、後半2戦を戦う上では、石橋の連勝を誰よりも望んでいたのは白鳥だった。

 3戦目に関しては「本当に勝負どころなのか、ただ傷口を広げに行っている無謀な攻めなのか。無謀か、勇気なのかという難しいジャッジをしなければいけない」と、真の勝負所の見極めこそが勝ち上がりのポイントと見ている。したがって白鳥の持ち味のひとつでもある、局面に合わせたスピーディーな状況判断を存分に見られそうだ。

 「焦ってもいいことはない」と過去のRTDでも開幕直後に連敗したところから巻き返した経験を持つだけに、次戦以降、中国伝統の衣装である漢服を身にまとった姿だけではなく、着順取りの名手とも呼ばれるその打ち回しからもますます目が離せなくなった。【福山純生(雀聖アワー)】

【グループD 2回戦結果】

1位 石橋伸洋(最高位戦)3万4900点 +54.9
2位 瀬戸熊直樹(連盟)3万2900点 +12.9
3位 仲田加南(連盟)2万4600点 ▲15.4
4位 白鳥翔(連盟)7600点 ▲52.4

【グループD 2回戦終了時点の成績】

1位 石橋伸洋(最高位戦) +122.7(2/4)
2位 瀬戸熊直樹(連盟) ▲11.1(2/4)
3位 仲田加南(連盟) ▲13.0(2/4)
4位 白鳥翔(連盟) ▲98.6(2/4)

※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会

◆RTDトーナメント2019 2016年から3年に渡り行われてきた「RTDリーグ」から、トーナメント方式に変更。昨年行われた「RTDリーグ2018」の予選リーグ(WHITE・BLACK)の上位各6人、推薦枠として2人の計14人に加え、予選リーグ7位の2人と新規参戦2人の4人による入れ替え戦(サバイバルマッチ)から上位2人が本戦に進み、計16人で行われる。16人はA~Dの4グループに分かれ、半荘4回戦で対戦。トータル2位が準々決勝A(上位3人が準決勝進出)、同3位が準々決勝B(上位1人が準決勝進出)へ、同1位は準決勝(上位4人が決勝進出)に進む。主なルールは一発・裏ドラ・赤(各種1枚)あり、全自動卓による自動配牌のMリーグルール。