“活動休止”とはある意味で、事実上の解散や引退を示唆する常套文句だ。
何年もの時を経て、奇跡的な復活でファンを沸かせるアーティストがいる一方で、そのほとんどの場合が、二度と陽の目を拝むことなく、第一線の舞台から退いてしまう。アスリートの世界ではそもそも、「活動休止」のワードを聞くこと自体が少なく、「現役引退」していってしまうのが普通だろう。
しかし、Fリーグに4カ月もの活動休止から復活を遂げたトップ選手がいる。バサジィ大分の仁部屋和弘だ。チームでも、日本代表でも10番を背負ってきた“日本のエース”は2018年5月、シーズン開幕前に「家庭の事情」を理由にピッチを離れたが、復帰した今は、以前の輝きを取り戻しつつある。