将棋の藤井聡太七段(16)が6月28日、竜王戦決勝トーナメント2回戦で近藤誠也六段(22)に96手で勝利し、自身初の3回戦進出を決めた。次戦では久保利明九段(43)と対戦する。
 デビュー以来、6組・5組・4組と3期連続優勝で、本戦出場を果たしていた藤井七段は、過去2年ともに2回戦で敗れていたが、今期は4組優勝のため2回戦から出場。昨期、順位戦C級1組からB級2組への昇級を阻まれた近藤六段との対戦となったが、夕食休憩を終え夜戦に入ったところで、切れ味鋭い攻めが炸裂。近藤六段に粘りを許さず、一気に寄せ切った。対局後には「際どい勝負だったかと思います。上を目指して頑張っていきたいと思います。こちらとしてはぶつかっていくだけです。竜王戦に関して、まだまだ遠い道のりですが、目の前の一局一局に全力を尽くしたいです」とコメントした。