将棋の藤井聡太七段(16)が6月28日、竜王戦決勝トーナメント2回戦で近藤誠也六段(22)に96手で勝利し、自身初の3回戦進出を決めた。次戦では久保利明九段(43)と対戦する。
デビュー以来、6組・5組・4組と3期連続優勝で、本戦出場を果たしていた藤井七段は、過去2年ともに2回戦で敗れていたが、今期は4組優勝のため2回戦から出場。昨期、順位戦C級1組からB級2組への昇級を阻まれた近藤六段との対戦となったが、夕食休憩を終え夜戦に入ったところで、切れ味鋭い攻めが炸裂。近藤六段に粘りを許さず、一気に寄せ切った。対局後には「際どい勝負だったかと思います。上を目指して頑張っていきたいと思います。こちらとしてはぶつかっていくだけです。竜王戦に関して、まだまだ遠い道のりですが、目の前の一局一局に全力を尽くしたいです」とコメントした。
来月17歳の誕生日を迎える藤井七段に期待される記録の一つが、最年少でのタイトル挑戦・獲得。いずれも屋敷伸之九段(47)が17歳10カ月で挑戦、18歳6カ月で獲得という記録を持っている。藤井七段が竜王で最年少挑戦を果たすには、今年が最後のチャンスだ。
藤井七段は次戦で久保九段と対戦。その後も豊島将之名人(29)、渡辺明二冠(35)と挑戦者決定三番勝負に進むまでにも、茨の道が待っている。
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