6月30日のK-1・両国国技館大会で、注目のスーパーファイトが実現した。大岩龍矢と芦澤竜誠のスーパー・フェザー級マッチだ。破壊力のあるパンチを武器にKRUSH王座戦の経験もある大岩。対する芦澤は会見での毒舌と思い切りのいい試合ぶりで人気を博している。しかし現在は連敗中。戦前には引退も口にしていた。
大会直前、過度な暴言や乱闘にペナルティが課されることになったK-1。前日会見では「クソみたいな規約でしゃべることがない」と不満を見せていたが、リングにはマイクを持ってラップをしながら登場。対する大岩の入場もラッパーを従えての生ラップだった。
試合前から独自の盛り上がりを見せたこの一戦。試合開始早々、大岩が右のパンチを強振してダウンを奪う。しかし芦澤もジャブを軸に立て直し、飛びヒザ蹴りも繰り出す多彩な攻撃でラウンド終盤はペースを奪い返してみせた。
2ラウンドも攻撃のテンポを上げた芦澤だが、一瞬の隙にバックブローを決められまたしてもダウン。それでも芦澤はダンスのようなステップを見せるなど、らしさを失わない。
後がない3ラウンド、芦澤は猛反撃。だが大岩のパンチも的確で、芦澤がグラつく場面も。ラウンド後半は真っ向からの打撃戦で観客を大興奮させた。判定はダウンを2度奪った大岩の3-0。大岩、芦澤ともに皇治との対戦をアピールしていたが、大岩が一歩近づく結果となった。
剛腕タイプの大岩だが、今回は試合運びの成長を見せたと言っていい。ただし本人は「勝ったのに反省してます。勝ちにこだわりすぎて、倒しにいかなきゃいけないところで倒しにいけなかった」と語っている。この反省点を踏まえた上で、望んでいるのは皇治との一戦だ。
敗れた芦澤は「普通に大岩選手のほうが俺より強かった」と負けを認めている。後半の追い上げは観客を盛り上げたが、今後については「引退ですよ。男に二言はない」と明言。大岩戦でも抜群の闘争本能を見せた芦澤だけに、ファンからは現役続行を望む声もあるだろう。試合後には「ラッパーへの転身」を口にしていた芦澤、引退有無も含め、悪童の次のアクションから目が離せない。
(C)AbemaTV
【見逃し視聴】
芦澤竜誠、魂のラストバウト!?