将棋の豊島将之名人(29)が7月19日、都内で行われた名人就位式であいさつし、プロ12年目で初の名人位獲得に「心が折れそうになった時もありました」と振り返った。
 豊島名人は、今年4月から行われた七番勝負で、当時の佐藤天彦名人(31)に4連勝のストレートで奪取に成功。名人初挑戦で、平成生まれの棋士としては初めての名人となった。4連勝のポイントとしては、第3局をあげ「最後は負けの局面もあったんですが、指運が幸いして、勝つことができました。この将棋が結果的にはシリーズで大きかったと思います」と語った。