初代Mリーグチャンピオンチームである赤坂ドリブンズ。2019シーズンからレギュレーションが変更され、チーム構成では「3人ないし4人」「男女混成」が義務付けられたことで、丸山奏子（最高位戦）をドラフト指名。その真意を赤坂ドリブンズ・越山剛監督が語った。
－2018年にプロ入りした丸山奏子（最高位戦）選手を指名した理由はなんですか。
直前まで悩んでいました。悩んでいたのは、指名選手も含め、方向性です。簡単に言えば、昨年指名されなかった女流選手で勝てる選手、一番勝利に近い選手を選ぶのか。それとも、数年先にすごい選手を生み出すことを目的とするのか。それがまず、チームという組織としての選択でした。
本当に直前まで悩んで、結論としては将来性を選びました。彼女に将来性があるかどうかは正直まだわからないんですが、鈴木たろうなり、村上淳なり、園田賢なりという3人が、本気で麻雀を教える。今まで麻雀の文化って、プロ同士が勉強会などで切磋琢磨している。どのスポーツにも、そういう世界があったとは思うんですけど、それが自分たちの利益のために、ボランティアではなくて、選手を育てるということをやった時に、まだプロ入り2年目という若い彼女がどうなるのかというものを見たいとも思ったし、選手たちもそれをやってみたいと言ってくれたし、ちょっと大げさな言い方をすると、麻雀界に提供していくということを、ファンも含めて、サポーターも含めて、見ていきたいということを選択したということです。
－指名に至った最大のポイントをお願いします。
園田が最高位戦日本プロ麻雀協会プロテストの試験官や研修を担当していたので、（丸山奏子を）知っていたことと、実際現在はB1リーグにいるんですけど、成績がよかった。いろんなところの評判で非常に熱心だということで「リアル・オバカミーコ」（漫画家・片山まさゆきの作品「打姫オバカミーコ」の主人公の名前）をやってみたいというのを考えた時に、直近の成績と姿勢とキャリアが浅い分、吸収しようというところも含めて、彼女を指名させて頂いた。
賛否両論、いろんな意見もあり、指名にはならなかったけれど強い選手はいたので、全員で悩んだんですけど、3選手とも最後は監督に任せますと、チームが進むべきコンセプトを理解してくれたというところです。
－レギュレーション変更に伴い、チームビジョンに変化はありますか。
勝利を大事にしたいというビジョンに変化はありません。ただ短期的な勝利だけじゃなくて、中期的な勝利と長期的な勝利というその先の勝利も、今から見据えていきたいなとは思っています。だから勝利というビジョンは変わっていませんが、レギュレーションの変化があったので、これを利用する。正直、男女混成というレギュレーションがなかったら、過去に実績のある男性選手を選んだかもしれないし。「かも」の世界なんでわからないですけど、女流選手を選ぶというお題があったので、その中で進んで行くべき道はどっちかなと思ったのが指名の理由です。
－前年度覇者として2019シーズンをどう戦いますか。
短期目標である今期優勝はもちろん狙います。狙うんですけど、やっぱりどうしても彼ら3人中心にはなると思います。もちろんすごく成績を出せるルーキーだったら、他のスポーツと同じようにたくさん出ることも考えられますけど、おそらくそうはならないんじゃないかなと。1回だけたまたまトップ取って、たろうが4位だったから、じゃあたろうよりとは出来ないので、なかなかそうはならないとは思うんですけど、やっていく上で吸収してほしいなと思っていますし、とはいえ彼女はレギュレーション的に試合に出なければいけないと思うので、それも含めて時間的な猶予がない中で、勝利と育成を同時にやっていくというのが、今年のチームのテーマかなと思っています。園田は相当厳しくやると言っているんで、この記事読んでビビられても困るんですけど、そういうことも含めて彼女はポジティブに捉えてくれると思うし、そういう将来には、個人的にも興味があります。
（C）AbemaTV
▶新たに8選手が指名！【見逃し視聴】2019年プロ麻雀リーグ「Mリーグ」ドラフト会議
▶【見逃し視聴】Mリーグ駅伝2日目
