「RTDトーナメント2019」クオーターファイナルB(準々決勝)の1回戦(全2回戦)が7月21日に放送され、金太賢(協会)がトップを取った。
対局者は起家から松本吉弘(協会)、朝倉ゆかり(協会)、白鳥翔(連盟)、金太賢(協会)。金は「トップを取るためのぶつかり合いは得意中の得意」と、所属する日本プロ麻雀協会で鍛え上げて来た“トップ取り麻雀”に絶対の自信を持っていた。
東1局1本場、金は朝倉から8巡目リーチを受けながらも、10巡目に朝倉のリーチ宣言牌4万を含む1・4万待ちの満貫確定テンパイにこぎつけ、ダマテンに構えた。松本か白鳥からアタリ牌がこぼれることもありうる状況下、13巡目に白鳥からもリーチが入ったことで「ダマテンに構えるメリットがゼロになった。だったら一発と裏ドラのメリットを最大限に生かす」とリーチを決断。これをリーチ・一発・平和・三色同順・ドラ・赤2で倍満1万6000点(+300点、供託2000点)にまで仕上げ、大きくリードした。さらに東3局で8000点、東4局で2100点と連続加点で中押し。南4局では白・中・ドラ3で1万2000点をダメ押しし、圧勝した。
「暴れられてよかったです」と安堵するも、最終目標はあくまでもRTD制覇。「無謀な勝負はしないんですけど、引きすぎない、オリすぎない。ギリギリまで手を作って、ギリギリまで粘ったり、チャンスが来たら押し返したりと、一本調子じゃない総合力が必要」と2戦目でも雀王連覇の実力をいかんなく発揮するつもりだ。【福山純生(雀聖アワー)】
【クオーターファイナルB 1回戦の成績】
1位 金太賢(協会) 5万6900点 +76.9(1/2)
2位 松本吉弘(協会)3万5700点 +15.7(1/2)
3位 朝倉ゆかり(協会)6600点 ▲33.4(1/2)
4位 白鳥翔(連盟) 800点 ▲59.2(1/2)
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆RTDトーナメント2019 2016年から3年に渡り行われてきた「RTDリーグ」から、トーナメント方式に変更。昨年行われた「RTDリーグ2018」の予選リーグ(WHITE・BLACK)の上位各6人、推薦枠として2人の計14人に加え、予選リーグ7位の2人と新規参戦2人の4人による入れ替え戦(サバイバルマッチ)から上位2人が本戦に進み、計16人で行われる。16人はA~Dの4グループに分かれ、半荘4回戦で対戦。トータル2位が準々決勝A(上位3人が準決勝進出)、同3位が準々決勝B(上位1人が準決勝進出)へ、同1位は準決勝(上位4人が決勝進出)に進む。主なルールは一発・裏ドラ・赤(各種1枚)あり、全自動卓による自動配牌のMリーグルール。
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