頑なに拒み続ける検察、えん罪を防ぐはずの制度が真実の追究を遠ざける…40年目を迎えた大崎事件で浮き彫りになる”再審格差” テレメンタリー 2019/08/01 10:00 拡大する 鹿児島県大崎町にある、深さ1メートルほどの側溝。ここに当時42歳の男性が自転車ごと転落した。男性は3日後、ここから700メートルほど離れた自宅に隣接する牛小屋の堆肥置き場から遺体となって見つかった。1979年、のどかな田園風景が広がる地域で起きたこの出来事が全ての始まりだった。 殺人・死体遺棄事件として捜査した警察が主犯の疑いで逮捕したが、男性の義理の姉に当たる原口アヤ子さん(当時52)だった。男性は酒癖が悪く、その日も泥酔していたことから、恨みを募らせての犯行だとされた。同じ敷地に住む当時の夫、義理の弟、おいも逮捕された。 続きを読む