「RTDトーナメント2019」セミファイナルA(準決勝)1・2回戦(全4回戦)が7月28日に放送され、佐々木寿人(連盟)が2戦目でトップを取り、総合2位に躍り出た。
対局者は起家から猿川真寿(連盟)、佐々木寿人(連盟)、勝又健志(連盟)、朝倉ゆかり(協会)。初戦ラススタートだった佐々木は「打つべきものを打ったんで致し方なし。最初のラスはすっかり忘れて、元通りの打ち方を続けたい」と潔く、前だけを向いて対局に臨んだ。
東2局、親番でリーチ・ツモ・平和・ドラで7800点(+1000点)を決めると、東3局ではリーチ・平和・赤3・ドラで1万2000点、東4局では河の状況からヤミテンに構え、イーペーコー・ドラ2・赤で8000点をものにし、トップ目で南場へ。
南3局1本場で勝又にまくられ2着目に後退するも、ここからが佐々木の“攻めダルマ”とも呼ばれる所以。南3局2本場でリーチ・平和・ドラ2・赤で8000点をアガって勝又に詰め寄ると、オーラスも電光石火のごとく發・赤2で5200点を決めて逆転トップを取った。解説の瀬戸熊直樹(連盟)も「寿人さんの意地を見た」と賞賛した。
後半2戦に対しては「残り2戦もかなりおもしろいものになると思いますし、最終戦も当然、3戦目でどういう結果になったとしても、条件が残りそうなんで、3戦目はシンプルに1着を取りに行く」と普段通り、プラスだけを念頭に置いて戦う。【福山純生(雀聖アワー)】
【セミファイナルA 2回戦の成績】
1位 佐々木寿人(連盟) 5万2000点 +72.0
2位 勝又健志(連盟) 4万8000点 +28.0
3位 朝倉ゆかり(協会) 1300点 ▲38.7
4位 猿川真寿(連盟) -1300点 ▲61.3
【セミファイナルA 2回戦終了時点でのトータルポイント】
1位 勝又健志(連盟) +41.0(2/4)
2位 佐々木寿人(連盟) +21.8(2/4)
3位 猿川真寿(連盟) ▲6.7(2/4)
4位 朝倉ゆかり(協会) ▲56.1(2/4)
※連盟=日本プロ麻雀連盟、協会=日本プロ麻雀協会
◆RTDトーナメント2019 2016年から3年に渡り行われてきた「RTDリーグ」から、トーナメント方式に変更。昨年行われた「RTDリーグ2018」の予選リーグ(WHITE・BLACK)の上位各6人、推薦枠として2人の計14人に加え、予選リーグ7位の2人と新規参戦2人の4人による入れ替え戦(サバイバルマッチ)から上位2人が本戦に進み、計16人で行われる。16人はA~Dの4グループに分かれ、半荘4回戦で対戦。トータル2位が準々決勝A(上位3人が準決勝進出)、同3位が準々決勝B(上位1人が準決勝進出)へ、同1位は準決勝(上位4人が決勝進出)に進む。主なルールは一発・裏ドラ・赤(各種1枚)あり、全自動卓による自動配牌のMリーグルール。
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