俳優や声優としても活躍し、“アニメソング界の大王”の異名を持つ歌手のささきいさおが、同じく歌手で“アニメソング界の帝王”と称される水木一郎との関係について語った。
ささきは7月26日に生放送されたAbemaTV「声優と夜あそび」にゲストとして登場。同番組で金曜MCを務める声優の関智一(「ドラえもん」スネ夫役や「妖怪ウォッチ」ウィスパー役など)から水木一郎との出会いについて質問されると、「昔はあまり一緒に仕事をしたことはなかった」とコメント。若手時代のあるエピソードを明かした。
当時、ささきと水木は一緒にカラオケ営業のような仕事を行い、その帰り道に2人で東京駅前の芝生に寝転がったという。ささきは水木と「こういう稼業もあるんだなぁ」としみじみと物思いにふけったといい、「哀愁があったよ、あの頃は」と懐かしそうに振り返った。
当時の水木について「意外と気が小さかった」と明かしたささき。「芸能界では僕がずいぶん先輩なんだけど、アニメの歌に関しては彼の方が先輩」だといい、ささき自身、「アニメの歌手は水木一郎と子門真人しかいませんから、ささきさんもやってみませんか」と依頼を受けたのがアニメソングを歌い始めたきっかけだという。ささきは「だからアニメに行くとね、あいつは『俺の方が先輩だよ』って顔をするんだよ」と笑いながら“戦友”との良好な関係を語った。
MCの関は「そうやって東京駅で寝転んでいた若者が、いまだに現役でやってらっしゃるっていうのはすごいことですよね」と70代を迎えてなお活躍する2人に感嘆。しかし、ささきは「こないだテレビで宝田明さんを見たら、80いくつでミュージカルやってるんだもん。加山雄三さんとか、怪物みたいなすごい人がいっぱいいるから。僕なんて本当に小物」と芸能界の大先輩を例にあげて謙虚な自己評価を下していた。
また、ささきは「今度2人で対決するから」と、8月9日にZepp Tokyoで行われる「ANIME JAPAN FES 2019 “夏の陣” ささきいさお vs 水木一郎 台場大決戦!」を告知。「あいつも僕の前では正直なんだよね。先輩を立ててくれる。今、水木一郎のことを『おい、水木!』って言えるのは僕だけだから」と軽妙なトークでスタジオを盛り上げていた。