京都アニメーション放火殺人事件をめぐるネットの書き込みについて30日、NHKが「事実無根」だと公式サイトで否定した。
そのネットの書き込みとは「NHKディレクターが容疑者とつながっていた」などというもの。BuzzFeed Japanによると「NHKが京アニを取材する予定だった」という事実に端を発し、ディレクターが「現場で遺留品を回収した」などといったデマがSNSで拡散したという。さらに、デマとともにディレクターの実名や顔写真、Facebookプロフィールも拡散したということだ。
こうした事態を受け、NHKは公式に見解を発表。「特定のディレクター名を挙げ、『容疑者と接点がある』、『現場で遺留品を回収した』などと事件に関連付けるような書き込みがされています。NHKのディレクターは、事件及び容疑者とは何の関わりもなく、これらの書き込みは、いずれも事実無根です。また、NHKの取材と今回の事件を関連付けるような書き込みも、明らかに事実と異なる誤った情報であり、こうした情報の発信は極めて遺憾です」としている。
慶応大学特任准教授などを務めるプロデューサーの若新雄純氏は、デマがSNSで拡散したことに「事件の捜査権を持つ人は限られていて、捜査の段階では安易に情報は漏らさない。犯人の疑いがある人がいても慎重に進めていくということを、責任をもってやれる人がやらないといけない。無責任に市民が捜査する、いわゆる特定厨というのは改めて罪深い。正義感で動くのはいいが、推理が正しくなかった時の責任を取れるような人がやらないと。身勝手な捜査は悪」と苦言を呈した。
(AbemaTV/『けやきヒルズ』より)






