オードリー若林、『激レアさん』天才ロボット博士の話に痺れる!「ぼくが羨ましいなと思うのは偏愛・没頭型の激レアさん」 若林正恭 2019/08/21 18:06 拡大する お笑いコンビ・オードリーの若林正恭が自身のInstagramにて、『激レアさんを連れてきた。』(テレビ朝日)8月17日放送回に登場した“天才ロボット博士”こと古田貴之氏について振り返った。その際明かされた想いが、ネット上で話題を呼んでいる。 #激レアさんを連れてきた 2019年8月17日(土)放送分。 激レアさんにはタイプが何通りかあって、ぼくが羨ましいなと思うのは偏愛・没頭型の激レアさんです。 今回のロボット博士はまさにその究極・天才といった方で、話を聞いていてとても痺れました。 ロボットの制作期間中はあまりに集中し過ぎて寝食を忘れ、体重が極端に減ってしまうという博士。 健康面から考えると良くはないのでしょうけど、こういう過集中(博士は「マイワールドに入る」と表現していた)できるほど偏愛しているものがあるというのはとても羨ましいことです。 ぼくは二十代前半の頃たい焼き屋さんでアルバイトしていたのですが、レジや仕込みには集中できずぼーっとしてしまってよく怒られていました。 でも、焼きに入ると過集中しているのか(自覚はない)気づいたら数時間経っているということがよくありました。 他のバイトでは「早く終わらないかな」と時計をチラチラ見ていたのですが、焼きに入ると気づいたらバイトが終わる時間を過ぎていたということがよくありました。 その時はすでに「お笑い芸人になりたい」と思っていたので、あまりたい焼きにハマるとその目標が遠ざかる気がしてそのバイトはすぐ辞めました(今考えるとそんなことはないのだけど)。 こんなこともありました。 数年前、マンションの一室で内職を寝ずに24時間やるというロケ企画がありました。 当日は仕事に行く前から「今日はタフなロケになりそうだな」と気が重たくなっていました。 内職は石鹸を紙で包むという内容だったのですが、驚いたことに始まってみるとあっという間に数時間経っていました。 その後も、もっとこうしたら早く包めるのかなと試行錯誤していくうちに、過集中状態に入り込んで一番調子の良いときは石鹸と紙が宙に浮いているような感覚で言うなれば内職ハイな状態でした。 感覚的には24時間がスムーズに過ぎたので、達成した時もそんなに苦境に耐えた手応えはありませんでした。 帰り道に、たい焼きしかり一つの作業を続けるのが意外と向いているのかな?と不思議な気持ちになりました。 今の仕事となると、例えば漫才のネタを考えている時間なんかが過集中の状態になれれば良いのですが、実際は全くそんなことはありません。 設定を考えている時はペンを持ったまま何も浮かばずイライラ、集中できずにスマホをチラチラ。 自分の能力の低さやしまいにはなぜか相方にも怒りが湧いてくる始末です。 良い設定が浮かんだ後でボケを出している時間は過集中の状態に入れる時もあるのですが。 こういう過集中の状態を‘楽しい’という言葉で表すとなると何かしっくりこない。 それこそ「偏愛」だとか「ゾーンに入る」という言葉で表されるのでしょうが、もっと無自覚でそれこそ楽しいかどうかも分からない境地。 それを‘無我夢中’というのでしょうか? 何れにせよ、それはぼくにとって楽しいより上の感覚でそういうものを日常の中に持っていることはすごく幸せなことだと思うのです(仕事でも趣味でも)。 相方の家に帰ってからの恒例のやつも‘気づいたら数時間経ってる’という点で、過集中の状態かもしれません。 となると、無我にはストレス解消の効果があるということになりますね。笑。 ぼくは博士の話を聞きながら小説「コンビニ人間」のことを思い出していて、過集中は自意識や他人の評価や時間や欲とのクラッチを切ってくれる作用、つまり救いの作用があるのかもしれないなと思いました。 まぁ、行き過ぎると危険(極端に寝食を忘れたり)というのも時代的に断っておかないといけないのだろうけど、健康には気をつけながらガンガン過集中の状態に入り込んでいきたいなと収録が終わった後に力が漲ってきたのです。 博士が本番中に言った「人生は自己満足劇場」という言葉が印象的で、最後の「劇場」の部分。 この言葉には、演じる・Showにする・物語るというニュアンスが含まれていて単なる自己満足と自己満足劇場は似て非なるもので、そこにヒントがたくさん詰まっているような気がしました。 続きを読む #若林正恭 #SNS 関連記事