お笑いコンビ・オードリーの若林正恭が自身のInstagramにて、『激レアさんを連れてきた。』(テレビ朝日)8月17日放送回に登場した“天才ロボット博士”こと古田貴之氏について振り返った。その際明かされた想いが、ネット上で話題を呼んでいる。
同投稿で若林は「#激レアさんを連れてきた 2019年8月17日(土)放送分。激レアさんにはタイプが何通りかあって、ぼくが羨ましいなと思うのは偏愛・没頭型の激レアさんです。今回のロボット博士はまさにその究極・天才といった方で、話を聞いていてとても痺れました。ロボットの制作期間中はあまりに集中し過ぎて寝食を忘れ、体重が極端に減ってしまうという博士。健康面から考えると良くはないのでしょうけど、こういう過集中(博士は「マイワールドに入る」と表現していた)できるほど偏愛しているものがあるというのはとても羨ましいことです」とコメント。
自身がバイトや仕事を通じて“過集中”に至った時の事を振り返りつつ、「こういう過集中の状態を“楽しい”という言葉で表すとなると何かしっくりこない。それこそ「偏愛」だとか「ゾーンに入る」という言葉で表されるのでしょうが、もっと無自覚でそれこそ楽しいかどうかも分からない境地。それを‘無我夢中’というのでしょうか?何れにせよ、それはぼくにとって楽しいより上の感覚でそういうものを日常の中に持っていることはすごく幸せなことだと思うのです(仕事でも趣味でも)」と持論を明かした。
さらに「ぼくは博士の話を聞きながら小説「コンビニ人間」のことを思い出していて、過集中は自意識や他人の評価や時間や欲とのクラッチを切ってくれる作用、つまり救いの作用があるのかもしれないなと思いました」と続け、「博士が本番中に言った「人生は自己満足劇場」という言葉が印象的で、最後の「劇場」の部分。この言葉には、演じる・Showにする・物語るというニュアンスが含まれていて単なる自己満足と自己満足劇場は似て非なるもので、そこにヒントがたくさん詰まっているような気がしました」と、投稿を締めくくった。
そんな投稿にネット上のファンからは「いや長ぇわ!(先生の文章大好きです)」「若林さんが1つ1つの番組や、今まで読んでこられた本を大切にしてきたからこのような文章を紡げるのだなあと感じました」「人生は自己満足劇場!ステキな言葉ですね。私はバスガイドをしていますが、バスは私の舞台と思ってご案内しています。この投稿を読んで私も力が湧いてきました ありがとうございます!」など、多数コメントが寄せられている。