平成最悪の犠牲者数を出した去年7月の西日本豪雨。1級河川の小田川や支流が氾濫し52人が犠牲となった岡山県倉敷市では、被害が大きかったエリアに特別警報が出されたあと避難指示が出るまでに2時間50分もかかったことが問題視された。また、愛媛県西予市では、野村ダムの緊急放流が避けられないことが伝えられてから避難指示が出るまで、2時間40分もかかった。
 これら市町村のトップが出す「避難情報」のタイミングが問題視されたことから導入されたのが、最近耳にすることが増えた「大雨警戒レベル」だ。6月7日に西日本を中心に降った雨で、初めて広島市や山口県周南市、愛媛県宇和島市などが避難勧告を出し、日本で初めて「レベル4」が運用された。