18歳以下の自殺者が急増する9月1日を前に、ある本が注目を集めている。
教育研究者の山崎聡一郎氏が著した、いじめ・虐待をなくすために作られたこども向けの法律本『こども六法』(弘文堂)。法律関係の本は5000部が売れればヒットとされる中、同書は今月20日の発売からわずか10日で約5万部が売れ、全国の書店から注文が殺到しているという。
六法全書の原文は難しい言葉が使われ理解しづらいが、この本は内容を噛み砕きつつイラストも交えてわかりやすく解説。例えば、刑法第202条の「自殺関与及び同意殺人」では「気軽に『死ね』って言ってない?」と投げかけ、刑法第231条の「侮辱」については「その一言が罪になる!」「バカ、アホなどのあいまいな言葉でも罪になることもあるんだよ」と説明している。
こうした内容にTwitterでは「いじめの対抗手段として本当にありがたい」「親子で勉強したい」「『こども六法』は日本国民全員が読むべき」といった声が上がっている。また、フリーアナウンサーの柴田阿弥は「小学校の時いじめられていて友達がいなかったけど、常々思っていたことがある」とし、「教科書を隠されたり落書きされたりして、それって大人だったら犯罪じゃないですか。なのに、先生は何もしてくれないし、なんで学校だけ治外法権なんだろうと。いじめは犯罪だと教えることの方が、協調性とかを教えるより大事だと思う。悲しいけど、自分を守るのは知恵と知識」と述べた。
なお、執筆の経緯について著者の山崎氏は「中学生の時に六法全書を偶然目にして、『当時の自分に法律の知識があれば、自分で自分の身を守れたかもしれない』と思った。みんなが簡単に読める六法全書を書きたかった」と、自身が小学校時代にいじめを受けた経験からだと説明。また、この本を出したことで、「学校の教室に『こども六法』を置くことで、多くのこどもたちにいじめから身を守る術を知ってほしい」と訴えた。
(AbemaTV/『けやきヒルズ』より)
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