バイクレーサーからボートレーサーに転向したのは、先にその道に進んだ谷川祐一のひとことがきっかけだった。
AbemaTV「アベマde週末ボートレース~Friday~」8月30日放送回で特集されたボートレーサー・山崎郡は、父の影響でバイクの世界へ。「気が付いたら、またがっていた」。幼い頃からレースに参加した山崎は、全日本選手権3位の実績を手に入れた。谷川とは、そんなバイクレーサー時代の盟友だ。「バイクでダメだったら、ボートの世界もある」。谷川からの誘いで、ボートレーサーへの転向を決めた。
サーキットから水面へ。戦う舞台は変わったものの、バイクレースの経験はいきている。「ここ一番の集中力」はバイクの世界で培ったもので、山崎の大きな武器のひとつともいえる。養成所時代から頭角を現した山崎は、2017年前期からA1級をキープ。記念レース出場も増えたが、「結果が出せないのは自分の実力」と大きな壁にぶち当たった。
自分に足りないものは「メンタル」と山崎は分析。「勝ちたい勝ちたいと思ってしまう」タイプだそうで、「それがダメな方向に行ってしまうパターンが多い」と語る。「冷静にレースをできれば、おのずと結果は付いてくる」。好きなバイクレーサー・バレンティーノ・ロッシと同じく「ぐんちゃん、がんばって!」と自分の名を表記して、自らを鼓舞する。
目標はSG出場。トップルーキーへの選出は今年で2年連続。周囲の期待も大きい。「トップルーキーらしく、いいレースをしたい」。家族との時間が至福の時だという山崎は、「レースができるのは沢山の方の支えがあるおかげ」「自分ひとりでレースをしているのではない」と、感謝を口にした。
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